「今年こそ富士山に登りたい!」
そうお考えのあなたへ。
初めての富士登山は登山ガイドと一緒に登る富士登山ツアーがおすすめです。
標高3,776メートルの富士山は、昔から霊峰富士として多くの人々の信仰を集めてきた日本一高い山。
世界文化遺産登録を果たしたことからますます注目を浴び、近年では毎年30万人の人が富士登山にチャレンジしています。
日本最高峰でありながら、登山道が整備され登山ルート上には山小屋も整っているため、無理をせずきちんとした準備をして登山にのぞめば、決して登頂は難しくない山でもあるのが富士山なんですね。
とは言え、現地までの交通手段や登山ルートの決定・山小屋の手配など、何から何まで自分で計画するのは大変ですよね。
富士山登山ツアーを利用すれば、登山のための諸々のお膳立てはすべてツアー会社におまかせ!
あなたは富士山頂を目指すことだけを考えればOKです。
このサイトでは初めての富士登山に挑戦したいというあなたのために、初心者におすすめの富士山登山ツアーをご紹介。
あなたの希望に合うツアーを見つけ、ぜひ富士登山を成功させてくださいね。
初心者に富士山登山ツアーをおすすめする3つの理由
交通手段・登山ルート・山小屋等、すべておまかせ!
富士山に登ろう!と思いたったのはいいけれど、さて具体的な行動に移ろうとすると細々とした計画を立てなければいけません。
- 出発地点の富士五合目まではどうやって行くの?
- 初心者向けの登山ルートはどれ?
- 山小屋の予約はどうすればいいの?
等々。
富士山登山ツアーなら、こうした“雑務”はすべてツアー会社におまかせ。
あなたは本来の目的である「富士登山」に専念することができますね。
経験豊富なガイド・添乗員が登山に同行!
ほとんどの富士山登山ツアーでは初心者向けに、富士五合目から登頂~下山までの行程を富士登山専任ガイドや登山経験のある添乗員が同行するプランが設定されています。
グループの人数に応じて複数のガイドが同行するツアーもあり、初めての富士登山にチャレンジするあなたをサポート!
登山ガイドと一緒に登ることでペース配分などもまかせることができ、オーバーペースによる高山病などの心配もグッと少なくなりますよ。
装備品レンタルや山ガールにうれしい女性安心プランも!
毎年30万人もの人が山頂を目指すとは言え、富士山は3千メートルを超える日本最高峰の山。
登山にはきちんとした装備・服装が必要です。
専用の登山靴やレインウェア、防寒着など絶対に必要なものだけでも揃えるとなると数万円の出費に…。
でも富士山登山ツアーにはこうした装備品のレンタル付きプランや、提携レンタル店の割引クーポンが付いているプランがあります。
また山小屋での宿泊が女性エリアになる、山ガールにはうれしい女性安心プランを設定しているツアーもあるんですよ。
どのプランにする?「富士山登山ツアー」を選ぶ10のポイント
日 程
まず決めなければいけないのが日程ですね。
あなたの都合のよい日程に合うツアーを見つけましょう。
もし都合がつくのであれば、週末よりもウィークデーの方が混雑が少ないのでおすすめです。
出発地と交通手段
出発地はあなたの住まいや職場に近いところからが一番便利ですが、近くのプランが無い場合や日程等との都合で近くのプランに参加できない場合は、少し離れた場所からの出発を考えるのも一つの手です。
例えば東京までは自分で行き、東京発のバスツアーに参加する、また富士山五合目までは自分で行く「現地集合・現地解散」プランに参加するというのもアリですね。
最小催行人員
ツアー会社によって、またプランによって“1名様出発保証”というものから“最少催行人員25名”など、ツアーの最少催行人員が設定されています。
人気のツアーなので最少催行人員が集まらないということは少ないと思いますが、どうしても富士山に登りたいという方は1名様出発保証などのプランを選択するのが賢いと言えるでしょう。
登山ルート
富士山に登るには吉田ルート、富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートという4大登山ルートと呼ばれる登山ルートがあります。
このうち関東圏からの交通事情がよく山小屋も多い吉田ルート、東海地方や関西方面からの交通事情がよく五合目の標高が最も高い富士宮ルートが初心者に人気のある登山ルートです。
特に吉田ルートは最もプラン数の多いルートであり、設定のあるツアー会社の数も多いのでおすすめですよ。
登山専任ガイド
富士山登山ツアーでは登山専任ガイド付きのプランが設定されているのが一般的です。
ここはガイド付きツアーの一択ですね。
プランによってはガイドが1名のもの、グループの人数によって2名つくもの、添乗員も登山に同行するものなどがあるので、自身の登山経験等も考えながらプランを選びましょう。
山小屋
富士登山の行程(五合目から山頂~下山まで)は、山小屋での1泊をはさんで1泊2日で行われるのが一般的。
1日目は五合目から登り始めて七合目や八合目の山小屋に宿泊します。
七合目の山小屋に宿泊する場合は1日目の(五合目からの)歩く時間は少なくなりますが、2日目の山小屋出発時間は早くなり、山頂までの登山時間は長くなります。
八合目の山小屋に宿泊した場合はこの逆のことが言えるわけですね。
ツアーの中には八合目よりもさらに標高の高い本八合目の山小屋に宿泊することで、山頂まで約90分で登頂率が高いことを売りにしているプランもあります。
初日にたくさん歩いて山頂までの行程を楽にするか、移動疲れのある初日の行動は抑えて2日目にたくさん歩くか、あなたの体力と相談して決めてくださいね。
ご来光
富士山頂で迎えるご来光は富士登山の最大の楽しみのひとつ。
富士山登山ツアーの多くも富士山頂でご来光を迎えるように行程が設定されています。
しかし中には宿泊した山小屋でご来光を迎え、それから山頂を目指すというプランもあります。
このプランだと当然山小屋でゆっくりと仮眠できるため、体力的には楽であると言えます。
また夜中に出発して暗い中を歩く夜間登山をすることもありません。
山頂でのご来光にこだわらないという方は、こうしたプランのあることも覚えておいてくださいね。
お鉢めぐり
噴火を繰り返して形成された富士山の山頂は直径約600メートル、深さ約200メートルの噴火口になっています。
この火口をグルっと一周するのがお鉢めぐり。
1周すると約3km、約1時間半の行程になります。
標高3,776メートルの富士山の“本当の山頂”である剣が峰へは、お鉢めぐりで行くことになります。
ツアーによってはお鉢めぐりがあるプランとないプランがあるので、剣が峰まで行ってみたいという方は要確認ですよ。
下山後の入浴・食事
ほとんどの富士山登山ツアーでは、五合目まで下山後にバスで温泉等に移動し、入浴や食事をするプランを設定しています。
プランによって入浴のみで食事が無いものや、食事が有料オプションになるもの、ごくたまに入浴の設定が無いプランなどがあるので要チェックです。
装備・服装
上でも書きましたが、多くの富士山登山ツアーでは登山のための装備品や服装のレンタル付きプランが設定されていたり、提携する登山用品レンタル店を安く利用できる割引クーポンが付いています。
富士登山に挑戦したいしたいけど、本格的に登山用品まで揃えるのはどうも…、という方にはぜひ積極的に利用していただきたいプランですね。
特にレンタル付きプランを選ぶと、レンタル用品の貸し出しや返却もツアー会社が設定してくれるのでとっても楽ちんですよ。
これだけは知っておきたい 富士登山 基本の“キ”
登山シーズン
富士山の登山シーズンは7月上旬~9月上旬まで。登山道の開通日と閉鎖日は年によって変わります。
2024年は、
- 山梨側(吉田ルート)7月1日(月)~9月10日(火)
- 静岡側(富士宮ルート他)7月10日(水)~9月10日(火)
となっています。
夏の登山シーズン期間以外の登山に関しては「富士山における適正利用推進協議会」による、
- 万全な準備をしない登山者の登山禁止
- 「登山計画書」を必ず作成・提出
- 携帯トイレの持参
等のガイドラインが策定されています。
富士山の登山口
上でも述べましたが富士山の登山ルートには吉田ルート、富士宮ルート、須走ルート、御殿場ルートという4つの登山ルートがあり、どのルートもバスなどで五合目まで行き、登山はそこから開始ということになります。
面白いのは同じ五合目と言いながら4つの登山ルートではその標高がまったく違うところ。
富士登山者の約60%が利用する吉田ルートの五合目の標高は2,305m、最も五合目の標高が高い富士宮ルートは2,380m、緑豊かな樹林帯など変化に富む景観の須走ルートは1,970m、最も五合目の標高が低い御殿場ルートでは1,440mとなっています。
富士宮ルートと御殿場ルートでは同じ五合目でも940mも違うんですね。
富士山の気候
標高が100m上がると気温は0.6度下がると言われています。
標高0mで気温が30℃だとした場合、吉田ルート五合目では約16℃、富士山頂では約7℃ということになります。
つまり下界は真夏でも富士山頂の気温は真冬並みだということなんですね。
さらに雨が降ったり風が吹くと山頂の体感気温は0℃以下となります。
このため風を防ぐ防寒着や雨から体を守るレインウェアの準備は必須だと言えます
高山病について
富士登山で多いアクシデントが高山病です。
標高が高くなるにつれて気圧が下がり、大気中の酸素量が減少することで起こる身体の変調のことで、頭痛・食欲不振・吐き気・嘔吐・ねむけ・倦怠感・めまい・もうろう感などの症状があります。
一度症状が出ると下山しない限りなかなか回復しないので、予防が重要になります。
高山病を予防するポイントは「適切な水分補給」と「呼吸法」。
休憩のたびにこまめな水分補給をし、呼吸を乱さないようにゆっくり歩き、意識して深く呼吸をするようにしましょう。
もし高山病になってしまった時は、まず休憩して様子を見ますが、それで症状がよくならないときには速やかに下山するようにしましょう。
富士山保全協力金について
富士山保全協力金は2013年の世界遺産(文化遺産)への富士山登録を受けて、富士山の環境保全や登山者の安全対策等を目的として、2014年夏から本格導入されました。
「五合目から山頂を目指す登山者」が対象で、あくまでも任意ですが金額は基本1,000円。
各登山ルートの五合目に設けられたブースで支払う「現地支払い」と、インターネットやコンビニで支払う「事前支払い」があります。
※2024年追加情報
2024年から吉田ルートでは富士山保全協力金(1,000円/任意の寄附金)の他に、登下山道の使用料として1人1回につき2,000円の負担が義務化されました。
併せて最大3,000円の負担になります。
富士山のトイレ事情
富士山には水道が通っていません。
トイレも水洗式ではなく、自然環境を守るための環境配慮型トイレになっています。
環境配慮型トイレを維持するためには多額の費用がかかるため、富士山ではトイレを利用する際には100円~300円のチップが必要になります。
このため富士登山では小銭の用意を忘れないようにしましょう。
トイレは各合目・山小屋・山頂にありますが、女性用は混雑するので行けるときに行っておく方が安心ですね。
富士山の山小屋事情
上でも書きましたが富士山には水道が通っていないため、山小屋にも洗面所やフロ・シャワーはありません。
汗や汚れを落とすためにはウェットティッシュを持っていると便利です。
化粧落とし用のウェットティッシュがあると日焼け止めクリームや化粧を落とすのに役立ちますよ。
もちろん、ゴミは各自で持ち帰るのが鉄則です。
個室のある山小屋もありますが、寝る際は大部屋での雑魚寝が一般的。
神経質な人は耳栓やアイマスクなどがあるといいですね。
富士山の携帯電話事情
携帯電話会社によって多少の違いはあるものの、富士登山シーズン中は各登山道・富士山頂でLTE回線が利用できます。
登頂の様子をSNSにアップしたりすることも可能なんですね。
天気予報を確認したり、登山アプリを入れておけば様々なお役立ち機能を活用することができます。
もしもの場合の連絡手段としても活躍してくれるでしょう。
ただし山小屋では携帯電話の電源は切っておくかマナーモードに。
またいざという時にバッテリー切れ…、なんてことにならないように、登山中などは電源を切っておくのがおすすめです。
富士登山に必要なお金
上で書いた通り富士山ではトイレの利用にチップ(100円~300円)が必要です。
登りで3回・下りで3回トイレを利用するとして1,500円程度は必要になりますね。
飲み水は自分で持参するのは500mlのペットボトルを2本程度として、後は山小屋等で購入します。
山小屋では500mlの水が400円~500円。
これも登りと下りに1本ずつ購入するとして1,000円が必要です。
あとは金剛杖(1,000円)、焼印(200円~400円)、山頂神社での御朱印(1,000円)等の他、ツアーに参加しない場合は山小屋宿泊料金7,000円~8,000円が必要になります。
富士登山のルールとマナー
- 動植物の採集禁止
- 溶岩や石の持ち出し禁止
- 落書きの禁止
- 登山道は登り優先
- 無理な追い越しはしない
- 登山道の内側(山側)を歩き、落石を起こさない
- ゴミは捨てずにすべて持ち帰る
- 山小屋前での休憩は静かに
- 鳥獣の巣を見つけても近づかない
- ケガ人や助けを求めている人がいたら救助に協力する
富士登山 持ち物・装備チェックリスト
□ズボン(ストレッチ性能・撥水性能)
□吸汗速乾性アンダーウェア
□長袖のシャツ(化繊またはウール)
□防寒具(フリース・ダウン等)
□靴下(中厚手タイプ)
□手袋・帽子(日除け・防寒用)
□レインウェア(上下セパレートタイプ)
生活用具
□タオル
□日焼け止め
□行動食(飴やチョコ等)
□ゴミ袋
□ティッシュペーパー・ウェットティッシュ
□トイレのチップ用小銭
□登山靴
□スパッツ
□ストック
□ザック・ザックカバー
□水筒(飲料)
□ヘッドランプ(予備電池)
□サングラス・ゴーグル
□時計
□地図・ガイドブック
非常時用品
□ファーストエイドキット
□健康保険証
□携帯電話(予備バッテリー)
今年こそ富士登山を!とお考えのあなたへ。当サイトでは初めて富士登山にチャレンジしたいという方向けに、初心者に優しい富士登山ガイド付きツアーを中心とした富士山登山ツアーをご紹介。以下の全国各地から出発するツアーを紹介しています。
■【北海道】■【東北地方】…青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県■【北陸/甲信越地方】…長野県、新潟県、山梨県、富山県、石川県■【関東地方】…茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県■【東海地方】…愛知県、岐阜県、三重県、静岡県■【近畿地方】…大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、和歌山県■【四国地方】……徳島県、香川県、愛媛県、高知県■【中国地方】…鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県■【九州/沖縄地方】…福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県